1. 防水工事で行われる主な工法

屋根や屋上などで、防水性を高める工事を行うことがあります。いろんな工法で施工が行われますが、業者に依頼する前に、よく採用されている工法に関する情報を得ておく必要があります。そうすれば、業者との打ち合わせもスムーズに行うことが可能です。

1-1. ウレタン防水

ウレタン防水とは、ウレタン樹脂を何層にも塗り重ねる工法を指します。防水性をもたらすことができるだけではなく、リーズナブルな価格で施工ができるという点が魅力です。
この工法は、集合住宅や店舗などの屋上、またベランダやバルコニーに対して行うことが可能です。塗料を塗るという単純な工法のため、へこみがあるような複雑な形状をした床であっても難なく塗装を行うことができます。
日本国内では最も多くの現場で採用されており、何度も改良が行われています。現在では防水性が以前のタイプよりも向上おり、安心して業者に頼むことが可能です。耐久性は、8年から10年と言われています。

1-2. FRP防水

FRPとは、繊維強化プラスチックのことです。施工後しばらく経過すると、プラスチックのような硬さを持つ床面に変化します。
このタイプの工法は一般の住宅だけではなく、ビルやマンションの屋上でも使用されている点が大きな特徴です。FRPは風呂の浴槽やロケットなど、高い防水性が要求されるものに対して使用されています。人や車が多く集まる場所にも耐えられるので、耐久性のある素材を使った工事を行いたい場合には最適です。
FRPを使った防水工事は、短い短期で行える点もメリットです。ただ費用が少し高くなるので、施工を検討したい場合には、信頼できる業者に相談をしてみましょう。

1-3. シート防水

シート防水では、塩化ビニールなどを使ったシートを貼り付けるという施工を行います。面積の広い場所であっても、一度に施工を行うことが可能です。そのため、屋上や屋根など雨が当たりやすい場所で使用されています。
このタイプの工事では、シートをそのまま上からかぶせます。前回では違う工法で作業を行ったという場所であっても、問題なく施工を行うことが可能です。他のタイプでは、前回使用した防水材との相性が悪ければ、施工後に問題が生じる恐れがあります。相性という点でも、この工法はメリットがあります。
シート防水は高度な技術が要求されるため、リフォーム会社などに依頼をする場合、注意が必要です。専門的な技術を持つ職人がいる、シート防水に関する実績が豊富な業者を選ばなければなりません。

2. 優良な工事業者を選択するポイント

頭に思い浮かべたイメージ通りの工事を実現するためには、優れた技術を持つ業者を選ぶことも大事です。業者探しをする場合、どの点に注意を払いながら行動をすればいいのでしょうか。

2-1. 防水工事に関する実績が豊富

防水工事を専門業者に依頼する場合、施工の実績が豊富という点を考慮に入れて業者探しをすることが大切です。実績が多ければ、知識と技術の面で期待ができるからです。またどんな状況でも、フレキシブルに対応してくれることでしょう。
業者の中には、提供しているサービスについてホームページで紹介しているところもあります。もしもホームページをチェックできるのであれば、施工事例を確認してみましょう。また創業からどの程度経過しているのかについても、調べておくことが大事です。長年にわたってリフォームを専門的に行っている業者だったら、安心感が得られます。

2-2. 自社で施工を行っている

防水工事は地域にある工務店やリフォーム会社だけではなく、大手メーカーも対応するケースがあります。業者を選ぶ時には、自社で対応してくれるかどうかも考慮に入れることが大事です。
大手メーカーなどは、下請けに作業を任せるのが一般的です。下請けに頼むと中間マージンが発生するので、料金が高くなってしまいます。金額的な面でも、デメリットがあります。
ワンストップで対応してくれる業者だったら、希望に関して職人に直接伝えることが可能です。お客様が抱いているイメージに沿う仕上がりが期待できるので、安心して施工を任せられることでしょう。また施工後に不具合が見つかれば、すぐに対応をしてくれる点もメリットと言えます。

2-3. 担当者の対応が丁寧

イメージした通りの仕上がりを叶えたい、そのような想いを誰もが抱いていることでしょう。希望通りの施工をしてくれるかどうかは、担当者の対応にもかかっていると言えます。
打ち合わせを行う際に、良心的な業者であれば、時間をかけて相談に応じてくれます。希望や悩みをしっかり聞き、プロならではの提案も行うことでしょう。しっかりと話し合いを重ねることで、納得できるプランを組むことが可能です。
担当者が信頼できるかどうか、相手に会ってみないとわからないものです。時間があれば複数の業者を回り、担当者と話をしてみるといいでしょう。