ガルバリウム鋼板とは、その人気とメンテナンス
ガルバリウム鋼板とはアルミニュウム・亜鉛・シリコンでめっきされた鋼板です。
アルミ亜鉛合金めっき鋼板とも呼ばれています。ガルバリウム鋼板の建材は金属素材でありながら錆びにくく、長耐久年数の特徴があります。
また、堅牢で耐震性が高い点も特徴の一つです。太陽熱の日射熱反射率が高く、特に夏季には表面温度や屋内温度を抑制することが可能です。
2014年にはめっき成分にマグネシュームを加え改良された「エスジーエル鋼板(SGL)」が登場しさらに人気が高まっております。
ガルバリウム鋼板が人気なわけ
錆びに強い
めっき層により耐食性高い(注:錆びないわけではない)
耐久性が高い
昼夜の温度変化による膨張収縮が少ない
軽量である
瓦の1/10 化粧スレートの1/4と軽量で建物に対する負担を軽減
ガルバリウム鋼板は圧延された鋼板の上からガルバリウムによるめっきを施した部材です。めっきは合金であることから、主に溶融によって行います。ガルバリウムの組成は、アルミニウムが55%、亜鉛が43.4%、そして、シリコンが1.6%です。
アルミニウムは長期耐久性と熱に強い特徴を持ちます。また、亜鉛はガルバニックアクションを発生させます。ガルバニックアクションとは、亜鉛が酸化することで酸化被膜を形成して防錆作用を持つことです。犠牲防食効果とも呼ばれます。
ガルバリウム鋼板は上記より、アルミニウムの耐久性・耐熱性と亜鉛による耐食性を有する鋼板となります。
ガルバリウム鋼板の劣化
赤さび
外的要因により傷がついた個所より錆が発生する。錆びは今までのトタンのように拡大することは少ないようだ。
白錆び
潮風が吹く海に近い物件に多く見られます。高温多湿な状況、枯葉がたまりじめじめした個所、雨がかりの少ない軒下などに発生が見られます。
電蝕(異種金属接触腐食)
他の金属と接触することにより発生します。
特にステンレス、銅と相性が悪いため接触させないよう注意が必要です。
ガルバリュウム鋼板のメンテナンス
定期的に水洗い
優しい水圧で水をかけ流して洗う。家庭用高圧水洗機はお勧めしませんが、どうしても洗う場合は水圧を上げすぎず出来るだけ優しく注意して洗ってください。
注:屋根の水洗いは、濡れると滑って転落の危険がありますので専門家にお願いしましょう。
塗り替え
定期的に水洗いしていても、10年を過ぎ色あせてきたなと思ったらそろそろと塗り替えを検討されても良いかもしれません。
塗り替えの際は、密着力の優れたプライマー(下塗り防錆剤)の選定、塗継ぎなど出ない様作業することが重要になってきます。
カバー工法
痛みがかなり進行している場合、上から新しいガルバリュウム鋼板を貼る工法になります。モルタル壁、サイディング壁の上に貼る場合もあります。
カバー工法は既存の壁を残し、その上から張りますのではがす作業代、廃棄代が軽減されます。
張替
既存の壁をはがし新しい外壁材を施工します。錆が進行し穴が開いてしまった。
断熱材まで雨水が入ってしまったなど外壁材の傷みが激しい場合。
下地強度が足りないなど
弊社では、お客様から仕上がりなどのご要望をお聞きし、多年にわたる経験の中から優れた塗料、工法をご提案させて頂いております。